緊急通報と災害時のスマホの使い方|110番・119番のかけ方・災害用伝言板・電池を長持ちさせる設定

このページでは、いざという時にスマホをどう使うかをまとめます。 110番・119番のかけ方から、災害の時に家族と安否を伝え合う方法、電池を長持ちさせる設定までを順に説明します。

乗り換えを検討している方から「楽天モバイルにすると119番はかけられますか」というご質問をよくいただきます。 結論から言うと、かけられます。

緊急通報は契約している料金プランやオプションに関係なくかけられる仕組みで、どの携帯電話会社を選んでも変わりません。 ただし楽天モバイルには1つだけ知っておいていただきたい動きがありますので、そこは詳しく説明します。

災害への備えについては、覚えることを3つに絞りました。 安否を伝える方法、電池を持たせる方法、そしてつながりにくい時の代わりの手段の3つです。

なお、サービスの内容や条件は変わることがあります。 この記事は執筆時点(2026年8月)の情報に基づいていますので、最終的な内容は必ず楽天モバイル公式「特番通話(ご利用方法)」でご確認ください。

本記事にはPRを含みます。

①110番・119番は契約に関係なくかけられる

まず一番大事なことをお伝えします。緊急通報は、料金プランやオプションの内容に関係なくかけられます。特別な申し込みも、追加の費用も必要ありません。

かける番号は普段と同じです。 警察は110番、消防と救急は119番、海の事故は118番で、どれも全国共通で変わりません。

楽天モバイルで1つだけ知っておいていただきたいのが、どのアプリからかかるかという点です。 楽天モバイルには無料通話のできるRakuten Linkというアプリがありますが、110番や119番はこのアプリからは発信できません。

とはいえ、Rakuten Linkの画面で番号を押しても失敗にはなりません。 特番と呼ばれるこれらの番号は、押した時点でスマホに元から入っている標準の電話アプリへ自動で切り替わって発信されます(出典:楽天モバイル公式「Rakuten Linkで発信しようとした際、標準の電話アプリが起動して発信されるのはなぜですか?」)。

画面が急に切り替わるので驚かれるかもしれませんが、これは仕様であって異常ではありません。 そのまま待っていればつながりますので、慌てて操作をやり直さないでください。

ただ、緊急の場面で画面が切り替わるのを見ると誰でも動揺します。 ですので普段から、標準の電話アプリの場所を覚えておくことをお勧めします。

標準の電話アプリは、受話器の絵が描かれたアイコンです。 iPhoneでは緑色、Androidでは機種によって色が違いますが、どちらも画面の一番下の列に置かれていることがほとんどです。

そこから直接かければ、アプリが切り替わる動きも起きません。 ご家族に手伝っていただける方は、このアイコンを画面の一番下の押しやすい場所に移動しておくと、より安心です。

次に、位置情報についてお伝えします。 110番・118番・119番へ発信すると、GPSを搭載した機種では位置情報が自動的に通報先へ通知される仕組みになっています。

これは緊急通報位置通知と呼ばれるもので、特別な設定も申し込みも必要ありません(出典:楽天モバイル公式「特番通話(ご利用方法)」)。 自分で場所を説明できない状態でも、おおよその位置が伝わります。

ただし、頼り切ってはいけない点が2つあります。
1つ目は、番号の前に「184」を付けて発信すると、電話番号も位置情報も通知されなくなることです。

普段は番号を知られたくない相手に184を付ける方がいらっしゃいますが、緊急通報では絶対に付けないでください。 どこから、誰がかけているかが分からなくなり、救助が遅れます。

2つ目は、GPSの受信状況や電波の状況によって、正確な位置が伝わらないことがある点です。
建物の奥や地下では位置がずれることがありますので、話せる状態であれば住所や近くの目印を口頭でも伝えてください。

「◯◯町の交差点の角にある薬局の前です」のように、目に見える建物を1つ挙げるだけで大きく違います。 番地が分からない時は、近くの電柱や自動販売機に書かれている住所表示を読み上げても構いません。

通話料についても触れておきます。 標準の電話アプリからの発信になりますので、110番・119番への通話にも通話料の考え方は適用されます。

ただ、これを理由にためらう必要はまったくありません。 数分の通話でかかる額はごくわずかで、命に関わる場面で気にするようなものではないためです。

逆に、通話料を心配して固定電話まで移動しようとするほうが危険です。 その場ですぐ、手元のスマホからかけてください。

もう1つ、備えとして登録しておきたいものがあります。 救急隊員がロック画面から確認できる緊急時の情報です。

iPhoneはヘルスケアアプリのメディカルIDで、持病・アレルギー・服用中の薬・緊急連絡先を登録でき、「ロック中に表示」をオンにすればパスコードなしで見てもらえます(出典:Apple「メディカルIDを設定して確認する」)。 Androidにも同じように血液型やアレルギーなどを登録する画面があります(出典:Google公式ヘルプ「緊急時に助けを求める」)。

Androidの場合、この機能の名前は機種によって「安全性と緊急情報」「緊急情報サービス」などと異なります。 「設定」の中を「緊急」という言葉で検索すると見つけやすくなります。

シニア向けの注意点:この登録は通報の代わりではありません。 駆けつけた方に情報を伝えるための備えですので、これを登録したから通報しなくて良いということにはならないという点だけ、ご家族と共有しておいてください。 なお、生活の安全に関わる緊急でない相談は、警察相談専用電話の「#9110」が窓口です。

②緊急速報メールを受け取れる状態にしておく

地震や津波、避難の情報を知らせてくれるのが緊急速報メールです。これは申し込みも不要で、受信にかかる通信料も情報料も無料です。設定がオンになっているかだけ、確かめておいてください。

届く内容は3種類です。 気象庁が配信する緊急地震速報と津波警報、そして国や地方公共団体が配信する災害・避難情報が、対象のエリアにいる方へ一斉に届きます(出典:楽天モバイル公式「緊急速報メール」)。

受け取る側で何かを契約する必要はありません。 楽天モバイルの回線を使っていれば、対象のエリアに入った時点で自動的に届きます。

驚かれる方が多いのが、音の大きさです。 緊急速報メールはマナーモード中でも警告音が鳴る仕組みになっています(出典:楽天モバイル公式「マナーモード中でも緊急速報メールの警報は鳴りますか?」)。

音に驚いて設定を変えてしまう方がいらっしゃいますが、これは命に関わる情報のための仕組みです。 音が大きいと感じても、オフにはしないでおいてください。

では、今オンになっているかを確かめる手順を説明します。 どちらも「設定」から入りますので、まずホーム画面で歯車の絵のアイコンを探してください。

iPhoneは「設定」を開いて「通知」を選び、画面を一番下までスクロールすると「緊急速報」の項目があります。 ここのスイッチが右側に寄って色が付いていればオンです。

Androidは「設定」を開いて「通知」を選び、「緊急速報メール」の中にある「緊急速報メールを許可」をオンにします。 機種によって項目の並びが違いますので、見つからない時は「設定」の検索欄に「緊急速報」と入力してください。

設定の詳しい手順は楽天モバイル公式「緊急速報メール(ご利用方法)」にまとまっています。 画面の絵つきで載っていますので、手元のスマホと見比べながら進められます。

設定をオンにしていても届かない場合があります。 その理由を知っておくと、無用な心配をせずに済みます。

1つ目は、機種が対応していない場合です。
緊急速報メールを受け取るには、ETWSという規格に対応した製品である必要があり、古い機種や海外で買った機種は対応していないことがあります。

2つ目は、その時のスマホの状態です。
電源を切っている時、通話中、データ通信中は受信できない場合があると公式に案内されています。

3つ目は、Wi-Fiにつないでいる時です。
緊急速報メールは携帯電話の電波を使って届きますので、Wi-Fiだけにつないでいる状態では受信できないことがあります(出典:楽天モバイル公式「Wi-Fi接続時に、緊急速報メールが受信できなかったのはなぜですか?」)。

ここが意外な落とし穴です。 自宅では常にWi-Fiにつないでいる方も、モバイルデータ通信そのものをオフにしないでおいてください。

それでも届かない時の確認手順は、楽天モバイル公式「緊急速報が届かない場合どうすればよいですか?」にまとまっています。 周りの方には届いて自分だけ届かなかった、という場合はここを見てください。

もう1つ、緊急速報メールで届かない情報もあります。 届くのは対象のエリアにいる方全員への一斉配信ですので、遠く離れて暮らすご家族の地域の情報は自分のスマホには届きません。

離れた家族の地域が心配な方は、天気予報アプリやニュースアプリで地域を追加しておいてください。 自分の住所と、家族の住所の2か所を登録しておけば、両方の警報を見られます。

最後に、地方公共団体からの情報について補足します。 市区町村が配信する避難情報は緊急速報メールでも届きますが、多くの自治体は独自のメール配信や防災アプリも用意しています。

お住まいの市区町村の名前と「防災メール」で検索すると、登録の案内が見つかります。 複数の経路で受け取れるようにしておくと、片方が届かなくても気付けます。

シニア向けの注意点:ご家族が離れて暮らしている場合、設定がオンかどうかを電話越しに確かめるのは難しいものです。 帰省された時や、乗り換えの手伝いをする時に、実際に画面を開いて一緒に確認してください。 上記でお伝えした通り「設定」の検索欄に「緊急速報」と入れれば1回で開けますので、その手順だけメモに残しておくと次からご自分でも確かめられます。

③災害用伝言板と171で安否を伝える

大きな災害が起きると電話がつながりにくくなります。その時に家族と安否を伝え合うのが、災害用伝言板と災害用伝言ダイヤルです。どちらも普段から練習しておけるのが利点です。

まず楽天モバイルの災害用伝言板から説明します。 これは震度6弱以上の地震など、大きな災害が発生した場合に運用されるサービスです(出典:楽天モバイル公式「災害用伝言板」)。

できることは2つです。 自分の安否を登録して家族や知人に知らせることと、登録された家族や知人の安否を確認することです。

登録する内容は決まった形式になっています。 「無事です」「被害があります」「自宅にいます」といったステータスを選び、そこへ全角100文字以内のコメントを添えます(出典:楽天モバイル公式「災害用伝言板ではどのようなことができますか?」)。

登録できる件数は、携帯電話番号1つにつき10件までです。 状況が変わるたびに書き足していけますので、避難先が移った時などは新しく登録し直してください。

利用は無料です。 ただし楽天モバイルの電波で利用する際に発生するデータ通信は、通常通りデータ利用量にカウントされます(出典:楽天モバイル公式「災害用伝言板の利用に料金はかかりますか?」)。

安否を確認する側にとって重要な点もあります。 確認は楽天モバイルの契約者以外の方でもでき、楽天会員へのログインも必要ありません。

つまり、他社のスマホを使っているご家族でも、あなたの電話番号を入力するだけで安否を見られます。 家族に楽天モバイル以外の方がいても問題にならない、ということです。

そして一番お伝えしたいのが、事前に練習できることです。 毎月1日・15日、正月三が日、防災週間、防災とボランティア週間には体験サービスが使えます(出典:楽天モバイル公式「災害用伝言板を事前に体験することはできますか?」)。

災害が起きてから初めて操作するのでは、まず使えません。 月に2回ある体験日に、家族で1回登録して1回確認する。それだけで当日の動きが変わります。

次に、携帯電話会社を問わず使える仕組みを紹介します。 NTTが提供する災害用伝言ダイヤル「171」と、災害用伝言板「web171」です。

171は声の伝言板です。 電話で171にかけ、案内にしたがって自宅などの電話番号を入力すると、伝言を録音したり再生したりできます(出典:NTT東日本「災害用伝言ダイヤル(171)」)。

録音できる時間は30秒です。 短いので、名前・無事かどうか・今いる場所の3つだけを端的に話すつもりで準備しておいてください。

web171は同じ内容を文字で扱う仕組みで、インターネットから使えます(出典:NTT東日本「災害用伝言板(web171)」)。 電話が混み合っていても、こちらなら伝わることがあります。

171にも体験利用の日が決められています。 毎月1日・15日、正月三が日、防災週間(8月30日9時〜9月5日17時)、防災とボランティア週間(1月15日9時〜1月21日17時)です(出典:NTT東日本「災害用伝言ダイヤル(171)体験利用のご案内」)。

楽天モバイルの災害用伝言板と体験日が重なっていますので、練習はまとめてできます。 毎月1日と15日を「安否の練習の日」と決めておくと覚えやすくなります。

171の使い方の流れも押さえておきます。 171にかけると音声の案内が流れ、録音する場合は「1」、再生する場合は「2」を押し、続けて相手の電話番号を市外局番から入力します。

数字を押す操作だけですので、画面が見えにくい方でも扱えます。 体験日に1回通してやっておけば、案内の言葉づかいにも慣れられます。

web171はインターネットで「web171」と検索すると入り口が見つかります。 こちらは電話番号を入力して伝言を文字で登録する形ですので、通話が混み合っている時間帯でも使えます。

使い分けはこう考えてください。 家族全員が楽天モバイルなら災害用伝言板だけで足り、家族で契約先が分かれているなら171とweb171を家族共通の連絡先として決めておくのが確実です。

シニア向けの注意点:練習の時に必ず決めておきたいのが、伝言を預ける電話番号です。 171は「誰の番号で預けるか」を家族で統一していないと、お互いに見つけられません。 自宅の固定電話の番号など、家族全員が覚えている1つの番号を「合言葉」として決めておいてください。

④電池を長持ちさせる設定と充電の備え

災害の時にスマホが使えなくなる一番の理由は、電波ではなく電池切れです。停電すると充電もできませんので、設定と備えの両方を用意しておきます。

まず、その場ですぐ効く設定から説明します。 iPhoneには低電力モード、Androidにはバッテリーセーバーという機能があり、どちらも裏側で動いている処理を減らして電池を長持ちさせます。

iPhoneの低電力モードは、画面を下から上または右上から下へなぞって開くコントロールセンターの電池のアイコンから切り替えられます。 「設定」から「バッテリー」を開いて切り替えることもできます(出典:Apple「iPhoneで低電力モードを使って電力使用量を削減する」)。

Androidのバッテリーセーバーは、「設定」から「電池」を開き「バッテリーセーバー」を選んで切り替えます。 オンにすると画面が黒基調のダークモードになり、裏側で動いている処理が制限またはオフになります(出典:Google公式ヘルプ「Android デバイスの電池を長持ちさせる」)。

Androidは機種によって名前が違うことがあります。 「省電力モード」「エコモード」などと表示されている場合も、働きは同じものと考えて構いません。

次に効くのが画面の明るさです。 スマホで最も電気を使うのは画面ですので、明るさを下げるだけでも持ちが変わります。

画面を上からなぞって出てくるパネルに、明るさを調節するスライダーがあります。 災害の時は、文字が読める範囲でできるだけ左に寄せておいてください。

さらに強く節約したい時は、機内モードを使う手があります。 機内モードはWi-Fi・Bluetooth・GPSなどの無線通信を一括でオフにする機能で、バッテリーを節約したい時にも使えます(出典:楽天モバイル公式「スマホの機内モードとは?」)。

ただし、機内モードの間は電話も緊急速報メールも受け取れません。 使うのは「日中は連絡を取らず、夜の安否確認の時間だけオンに戻す」といった、時間を決めた使い方に限ってください。

あわせて、電池の減りを早める使い方も知っておいてください。 災害の時は情報を集めようとして動画やSNSを見続けてしまいがちですが、これが一番電池を消費します。

情報を追うなら、文字中心のニュースやラジオのほうが持ちます。 スマホのラジオアプリを使う時も、画面を消したまま音声だけ流すようにすると消費を抑えられます。

ここまでが設定の話です。 続いて、備えとして用意しておく物を挙げます。

1つ目は、モバイルバッテリーです。
スマホ1台をおよそ2回充電できる容量の物が、価格と重さのつり合いが取れていて扱いやすい選び方です。

2つ目は、充電ケーブルの予備です。
普段使っている1本だけだと、持ち出しの時に忘れたり断線したりして使えなくなりますので、避難用の荷物に1本入れておいてください。

3つ目は、乾電池で充電できる機器です。
停電が長引くとモバイルバッテリー自体を充電できなくなりますので、乾電池を入れ替えて使える物が1つあると安心です。

4つ目は、車をお持ちの方向けの備えです。
車のシガーソケットから充電できるアダプターがあれば、車をお持ちの間は充電手段が1つ増えます。

モバイルバッテリーは、しまい込んでおくと自然に放電して、いざという時に空になっています。 月に1回、体験日にあわせて残量を確かめる習慣にしておくと、両方まとめて点検できます。

なお、大きな災害の時には楽天モバイルショップで無料の充電サービスが実施されたことがあります。 2024年の能登半島地震の際には、石川県内の店舗で無料充電とWi-Fiルーターの無償提供が行われました(出典:楽天モバイル公式「令和6年能登半島地震の影響に伴う無料充電サービスとWi-Fiルーターによるネットワークの無償提供サービス等の実施について」)。

これは災害のたびに必ず実施されるものではありません。 それでも、近くに店舗がある方は、そういう窓口もあると頭の隅に置いておくと選択肢が増えます。

シニア向けの注意点:電池の減りが普段から早いと感じている方は、災害の備えの前に本体の状態を確かめてください。 バッテリーの劣化や設定が原因のこともあり、設定を変えるだけで改善する場合があります(出典:楽天モバイル公式「スマホのバッテリーの減りが早いときの原因と対策を紹介」)。 何年も使っている機種なら、買い替えを含めて店舗で相談するのが早道です。

⑤つながりにくい時の代わりの手段と家族との決め事

最後に、スマホがつながりにくくなった時の代わりの手段をまとめます。あわせて、家族で先に決めておくことも整理します。

大きな災害が起きると、電話は意図的に制限されることがあります。 問い合わせが急増して交換設備の処理能力を超えるおそれがある時、警察や消防などの重要な通信を守るために、一般の通話が制御されるためです(出典:NTT東日本「災害時の通話制御(災害時の通信確保)」)。

ですので「電話がつながらない=スマホが壊れた」ではありません。 故障を疑って何度もかけ直すより、次の手段に切り替えるほうが早く連絡が取れます。

1つ目の代わりの手段は、公衆電話です。
公衆電話は災害時優先電話としての機能を持っており、上記の通話制御の規制を受けません。

さらに、避難施設などにはNTTが事前に配備した災害時用公衆電話があり、無料で使えます(出典:NTT東日本「事前配備の災害時用公衆電話(特設公衆電話)の設置場所」)。 災害救助法の適用が想定される規模の災害では、通常の公衆電話からの通話料等も無料になることがあります。

ただし、公衆電話なら必ず使えるとは限りません。 停電時に使えるかどうかは公衆電話の種類によって異なり、バッテリーで動く機種はバッテリーが切れると使えなくなります。

お住まいの近くの設置場所は、NTTの公衆電話インフォメーションのサイトで調べられます。 普段の散歩の途中に1か所だけでも場所を覚えておくと、いざという時に迷いません。

2つ目の代わりの手段は、無料開放される公衆無線LANです。
大規模な災害や通信障害の時には「00000JAPAN」という統一のネットワーク名が無料開放され、契約している携帯電話会社を問わず誰でも使えます(出典:総務省「電気通信事業者等による公衆無線LANの無料開放(災害用統一SSID「00000JAPAN」)」)。

使い方は普段のWi-Fiと同じです。 「設定」からWi-Fiの一覧を開き、「00000JAPAN」という名前を選ぶだけで、パスワードの入力も要りません。

楽天モバイルも通信障害の発生時にこの無料開放へ参加すると発表しています(出典:楽天モバイル株式会社「通信障害の発生時における公衆無線LAN「00000JAPAN」の無料開放」)。 自分の回線が止まっていても、周りに開放されたWi-Fiがあれば連絡が取れます。

ただし、ここには注意が要ります。 緊急時の使いやすさを優先しているため通信の暗号化などのセキュリティ対策が講じられておらず、総務省が注意喚起を出しています(出典:総務省「00000JAPAN等により無料開放された無線LANの利用について(注意喚起)」)。

使って良いのは、情報を見ることと安否を伝えることまでです。 インターネットバンキングへのログイン、クレジットカード番号の入力、通販での買い物は、この回線では行わないでください。

ここまでの手段を踏まえて、家族で先に決めておくことを3つにまとめます。 どれも災害が起きる前でないと決められないものばかりです。

1つ目は、安否を伝える場所を1つに統一することです。
楽天モバイルの災害用伝言板にするのか、171にするのかを決めておかないと、お互いに違う場所を探し続けることになります。

2つ目は、伝言を預ける電話番号を統一することです。
171は預ける番号を合わせないと見つけられませんので、自宅の固定電話など家族全員が覚えている番号を1つ決めておいてください。

3つ目は、連絡が取れない時の集合場所を決めることです。
通信手段がすべて絶たれることも起こりえますので、最後は「この場所へ行けば会える」という取り決めが要ります。

あわせて、緊急時に頼れる連絡先を紙に控えておくこともお勧めします。 スマホの電話帳に頼り切っていると、電池が切れた時や公衆電話からかける時に番号が分からなくなるためです。

控えておくのは3件で十分です。 同居していない家族1件、近所で助け合える方1件、かかりつけの医療機関1件を書いておけば、たいていの場面をしのげます。

この3つを紙に書いて、財布やお薬手帳に挟んでおいてください。 スマホの中にメモしても、電池が切れれば読めなくなるためです。

乗り換えた後の基本設定や緊急連絡先の登録は乗り換え後にやっておく基本設定でまとめました。 建物の中で電波が弱い時の対策は建物の中で電波が弱い時の対策、通話アプリの使い分けは楽天モバイルの通話はどう選ぶ?も参考にしてください。

シニア向けの注意点:災害の後は、支援を装った偽のメールやショートメッセージが増えます。 「災害支援金の受け取り手続き」「回線復旧の確認」などと書かれたリンクは開かず、必ず公式のサイトやアプリから確かめてください。 見分け方は乗り換えに便乗した詐欺に注意で詳しく説明しています。