通信速度が遅いと感じた時の確かめ方|速度の測り方・時間帯や場所による違い・自分でできる対処

このページでは、スマホの通信が遅いと感じた時に、何を確かめて、どう対処すれば良いのかを順番にまとめます。 速度の測り方、数字の読み方、時間帯や場所で速度が変わる理由、そして自分でできる対処までをご案内します。

「遅い」という感覚は人によって違います。 まずは感覚を数字に置き換えてみると、本当に困る遅さなのか、気にしなくて良い程度なのかがはっきりします。

設定をあれこれ変える前に、測って、原因の見当をつけてから動く。 この順番を守るだけで、余計な手間をかけずに済みます。

サービスの内容は変わることがあります。 この記事は執筆時点(2026年8月)の情報に基づいていますので、最新の内容は楽天モバイル公式「データ通信速度に関するサポート」でご確認ください。

本記事にはPRを含みます。

①「遅い」と感じた時に最初に確かめること

結論から言うと、最初にやることは設定を変えることではなく、「どこが」「いつから」遅いのかをはっきりさせることです。 ここを飛ばして設定をいじると、元に戻せなくなったうえに原因も分からないまま、という状態になりがちです。

確かめる順番は3つです。 1つずつ見ていきましょう。

1つ目は、遅いのがスマホ全体なのか、特定のアプリだけなのかです。 ニュースのページは普通に開くのに、ある動画アプリだけが止まるなら、通信ではなくそのサービス側の問題である可能性が高くなります。


2つ目は、いつから遅いのかです。 今日突然まったくつながらなくなったのか、それとも毎日決まった時間だけ遅いのかで、原因の見当が変わります。


3つ目は、場所が変わっても遅いのかです。 自宅の同じ部屋だけが遅いのか、外へ出ても遅いのかで、電波の問題か回線の問題かが分かれます。

この3つを確かめておくと、この先の対処がぐっと絞り込めます。 逆に、確かめずに再起動やSIMカードの抜き差しから始めると、何が効いたのか分からなくなります。

もし可能なら、もう2つ確かめておくと精度が上がります。 どちらも、特別な操作は要りません。

1つは、同じ場所にいるご家族のスマホも同じように遅いかどうかです。 同じ楽天モバイルを使っている方も同時に遅いなら、自分の設定ではなく、その場所や時間帯の問題である可能性が高くなります。

もう1つは、Wi-Fiにつないだ時にどうなるかです。 自宅のWi-Fiにつないだ途端に快適になるなら、スマホ本体は正常で、携帯電話の回線側だけが遅いと判断できます。

逆に、Wi-Fiにつないでも遅いままなら、原因はスマホ本体か、そのアプリにあります。 この場合、電波を良くする対処をしても解決しません。

ここで、多くの方が思い浮かべる原因を1つ、先に消しておきます。 「今月使いすぎたから速度制限がかかったのだろう」という心配です。

Rakuten最強プランには、一定のデータ量を超えたら速度を落とす、という制限がありません。 データ利用量の超過を理由に低速になる仕組みは提供されていないためです(出典:楽天モバイル公式「Rakuten最強プランを利用中、特定のデータ利用量を超えたときにデータ通信を制限できますか?」)。

他社から乗り換えてきた方ほど、ここを勘違いしやすい部分です。 以前の携帯電話会社で「毎月20GBを超えると低速になる」といった経験をしていると、同じものだと思ってしまうためです。

データ利用量の上限と通信制限について、公式にも案内があります。 気になる方は楽天モバイル公式「データ利用量に上限はありますか?また、通信制限はありますか?」をご覧ください。

ただし、制限が無いことと「いつでも必ず高速」であることは別の話です。 混雑した時などには、公平にサービスを提供するために速度の制御が行われる場合があると公式に明記されています(出典:楽天モバイル公式「Rakuten最強プラン・Rakuten最強U-NEXTのプラン詳細」)。

つまり、遅さの理由は「使いすぎ」ではなく、その時の混み具合や電波の状況にあることが多い、ということです。 だからこそ、時間帯と場所を確かめる意味があります。

もう1つ、切り分けておきたいのが通信障害です。 「今日突然まったくつながらない」場合は、遅いのではなく障害が起きている可能性があります。

見分ける目印は、繰り返しがあるかどうかです。 毎日同じ時間帯に遅くなるという繰り返しがあれば混雑、繰り返しがなく今日だけ全く使えないなら障害を疑ってください。

障害かどうかの確かめ方は、別の記事で詳しくまとめています。 突然つながらなくなった方は通信障害が起きた時の確かめ方の記事を先にご覧ください。

確かめた内容は、その場でメモに残しておきましょう。 記録があると、この先の対処でも、窓口に相談する時にも役に立ちます。

メモに書いておきたいのは4つです。 日にちと時刻、場所、遅かったアプリやページ、そしてアンテナの本数です。

特にアンテナの本数は、後から思い出せない情報です。 遅いと感じたその時に、画面の一番上を見て数えておいてください。

メモは、きれいに書く必要はありません。 「8月20日 夜8時ごろ/自宅の寝室/ニュースのページが開かない/アンテナ2本」のように、4つの項目が並んでいれば十分です。

同じ形で3日から4日ほど書きためると、繰り返しがあるかどうかが一目で分かります。 毎日夜だけ並ぶのか、日にちも場所も定まらないのかで、この先に試すことが変わります。

あわせて、「遅い」と「つながらない」を分けて書いておくと役に立ちます。 待たされても最後にはページが開くのが遅い状態、画面の上に「圏外」と出て何も開かないのがつながらない状態です。

この2つは、原因も対処も別ものです。 つながらない状態が続く時は、遅い時の対処ではなく、通信障害の確認から入ってください。

シニア向けの注意点:遅いと感じた時に、いきなり設定画面を触るのは避けてください。 まずは「どのアプリが」「いつから」「どこで」を紙にメモしておくと、家族や窓口に相談する時にもそのまま使えます。

②通信速度の測り方と、数字の読み方

結論から言うと、通信速度は「スピードテスト」で測れます。 ブラウザだけで測る方法なら、新しくアプリを取得する必要もありません。

まず、速度を表す単位から確認しましょう。 測定の画面には「Mbps」という単位が出てきます。

Mbpsは、1秒間にどれくらいのデータ量を送受信できるかを表す単位です。 数値が大きいほど速い、と覚えておけば十分です。

測定結果には、たいてい2つの数字が並びます。 「下り」と「上り」です。

下りはダウンロードのことで、インターネットから自分のスマホへデータを受け取る速さです。 ページの表示や動画の再生に効くのは、こちらの数字です。

上りはアップロードのことで、自分のスマホからインターネットへデータを送る速さです。 写真をメールで送る時などに効きます。

なお、携帯電話の回線は、自宅の光回線などに比べて上りが遅くなる傾向があります(出典:楽天モバイル公式「通信速度のMbpsとは?上り・下りの目安や確認方法を解説!」)。 上りの数字が下りより小さくても、それ自体は異常ではありません。

では、実際の測り方です。 スピードテストには、ブラウザで開いて使うものと、アプリを入れて使うものがあります。

アプリを入れずに済ませたい方には、ブラウザで測る方法がおすすめです。 Googleの検索で「インターネット速度テスト」と調べ、表示された「速度テストを実行」を押すと、その場で測れます。

測定は数十秒で終わります。 終わると、下りと上りの数字が画面に出ます(出典:楽天モバイル公式「スマホのスピードテストとは?おすすめツールと速度が遅い原因・対処法を紹介」)。

測る時のコツが1つあります。 Wi-Fiを切って、携帯電話の回線だけの状態で測ることです。

Wi-Fiにつないだまま測ると、自宅のインターネット回線の速さを測っていることになります。 スマホの回線の状態を知りたい時は、必ずWi-Fiをオフにしてから測ってください。

次に、出てきた数字の読み方です。 ここで大事なのは、大きい数字を目指すことではありません。

ご自身の使い方に足りているかどうかで判断してください。 目安をお伝えします。

メールやチャットなど、文字中心のやり取りだけであれば、上り・下りともに1Mbps程度でも使えることが多いとされています(出典:楽天モバイル公式「通信速度のMbpsとは?上り・下りの目安や確認方法を解説!」)。

Web会議に参加したり動画を見たりする場合は10〜30Mbps程度、オンラインゲームを快適に使うなら30〜100Mbps程度が目安です(出典:楽天モバイル公式「インターネット速度の目安は?測定方法や遅い場合の原因と対処方法を解説」)。

下の表に、使い方ごとの目安をまとめました。 ご自身がどこに当てはまるかを見てください。

使い方下りの目安
メール・文字中心のやり取り1Mbps程度でも使えることが多い
動画を見る・Web会議に参加する10〜30Mbps程度
オンラインゲームを快適に使う30〜100Mbps程度

もう1つ、必ず添えておきたい注意があります。 測定の結果は、あくまで参考の値だということです。

同じ場所で測っても、時間帯によって数字は変わります。 使う測定ツールによっても違いが出るため、1回の測定で決めつけないでください。

おすすめは、時間と場所を変えて3回ほど測ることです。 朝と夜、自宅と外で測ってみると、遅さの原因が時間帯なのか場所なのかが見えてきます。

測った数字は、その都度メモしておくと役に立ちます。 後で窓口に相談する時に、具体的な数字を伝えられるためです。

測る前にやっておくと良いことが、もう1つあります。 動画やアプリの更新など、通信を使うものが裏で動いていないかを確かめることです。

動画を再生したまま測ると、その分だけ数字が小さく出ます。 測る時は、他のアプリを閉じてから始めてください。

また、測定はできるだけ同じ道具を使って続けるのがおすすめです。 違う測定ツールで測ると、道具の違いなのか回線の違いなのかが分からなくなります。

上りの数字が必要になる場面も、知っておくと安心です。 写真や動画を送る時、ビデオ通話で自分の映像を送る時などが、上りを使う場面にあたります。

反対に、ホームページを見る、動画を見る、地図を見るといった使い方は、ほとんどが下りです。 シニアの方の普段の使い方であれば、まずは下りの数字を見れば十分です。

数字が出たら、先ほどの表と見比べてみてください。 例えば下りが15Mbpsと出たなら動画を見る目安の範囲に入っているので、動画が止まる理由は通信以外にあると考えられます。

反対に、下りが1Mbpsを下回っているなら、メールや文字のやり取り以外は待たされる状態です。 この場合は、この先の対処を順に試す価値があります。

測った記録は、日にち・時刻・場所・下り・上りの5つを1行にまとめておくと見返しやすくなります。 数字が並ぶと、時間帯による差も場所による差も、感覚ではなく目で確かめられます。

③時間帯や場所によって速度が変わる理由

結論から言うと、同じスマホ・同じ契約でも、時間帯と場所で速度は変わります。 これは故障ではなく、携帯電話の回線がもともと持っている性質です。

まず、時間帯の話からです。 携帯電話の回線は、近くにある基地局を、その場にいる人たちで分け合って使っています。

同じ場所に人が多く集まれば、1人あたりに回ってくる分は少なくなります。 その結果、混み合う時間帯には速度が落ちやすくなります。

楽天モバイルでも、混雑した時などには公平なサービス提供のために速度の制御が行われる場合があると、公式に明記されています。 「無制限だから、いつでも必ず高速」ではない、ということです。

具体的に混みやすいのは、朝と夕方の通勤の時間帯、昼の休憩の時間帯、そして夜です。 大きな催しが開かれている会場の周辺も、同じように混み合います。

この場合は、待てば元に戻ります。 数十分から数時間で戻ることが多く、公式の障害の知らせも出ません。

「毎日、夜の同じ時間だけ遅い」という形であれば、混雑がほぼ確実な原因です。 この時は、設定をいじっても改善しません。

次に、場所の話です。 場所によって速度が変わる理由は、大きく2つあります。

1つ目は、電波そのものの届きにくさです。 建物の奥、地下、鉄筋のマンションの中などでは、外にいる時より電波が弱くなります。


2つ目は、つながっている基地局の違いです。 少し歩いただけで別の基地局につながり、速度が変わることがあります。

電波が弱い時に速度が落ちるのは、電波が弱いと通信をやり直す回数が増えるためです。 アンテナの本数が少ない場所では、遅くなって当然だと考えてください。

ここで、画面の表示について1つ知っておいていただきたいことがあります。 「5G」と表示されているのに遅い、という場合です。

地下や屋内、大きな商業ビルの中などでは、5Gと表示されていてもつながりにくいことがあります。 さらに、エリアの境目では、実際には4Gが提供されているのに「5G」と表示される場合があります(出典:楽天モバイル公式「「5G」と表示されているのに、遅いのはなぜですか?」)。

つまり、画面の表示だけでは今の通信の状態は分からないということです。 表示を信じるより、実際に測ったほうが確実です。

ご自身の生活圏の状況を調べたい時は、公式のツールが使えます。 楽天モバイルには「ネットワーク体感測定結果」というページがあり、エリアを選ぶとそのエリアで体感された通信品質の評価が表示されます。

他の携帯電話会社と比べることもできます(出典:楽天モバイル公式「ネットワーク体感測定結果」)。 乗り換えを迷っている方が、事前に自分の住む地域を確かめる用途にも使えます。

あわせて、サービスエリアマップで自宅や生活圏の対応状況を見ておくのも有効です。 住所を入力するか、地図を直接動かして調べられます(出典:楽天モバイル公式「サービスエリアマップ」)。

ただし、マップはあくまで目安です。 同じ住所でも、建物の中や地下では弱くなることがあります。

エリアの調べ方をもっと詳しく知りたい方は、専用の記事も用意しています。 サービスエリアマップの見方の記事もあわせてご覧ください。

もう1つ、場所による違いを生む仕組みをご説明します。 楽天モバイルには、楽天回線エリアとパートナー回線エリアの2種類がある、という点です。

楽天回線エリア以外の場所では、au回線を借りるパートナー回線エリアに自動でつながります。 利用する側が手動で切り替える必要はありません。

どちらでも高速のデータ通信が使い放題で、以前あったパートナー回線の容量の制限は撤廃されています。 今どちらの回線につながっているかは、my 楽天モバイルのアプリで確認できます(出典:楽天モバイル公式FAQ「パートナー回線エリアとはなんですか」)。

電波の届き方についても、近年変わってきている点があります。 プラチナバンドと呼ばれる700MHz帯での商用サービスが、2024年6月27日に始まっています。

プラチナバンドは低い周波数の電波で、障害物に回り込みやすい性質があります。 そのため、建物の奥・地下・郊外など、これまで電波が届きにくかった場所に届きやすくなります(出典:楽天モバイル株式会社「楽天モバイル、"プラチナバンド" 700MHz帯での商用サービスを開始」)。

このエリアは、電波が届きにくい場所を優先して順次拡大している最中です。 今お住まいの地域がまだであっても、この先変わる可能性があるということです。

場所による違いは、家の中でも起こります。 同じ部屋でも窓際と部屋の奥では電波の強さが変わることがあり、数歩動くだけでアンテナの本数が増える場合もあります。

試しに、遅いと感じた場所から窓際まで歩き、そこでもう一度測ってみてください。 数字が上がるなら、原因は建物による電波の弱まりだと切り分けられます。

鉄筋のマンションやビルの中、地下街、エレベーターの中などは、特に電波が届きにくい場所です。 こうした場所で遅いこと自体は、故障でも契約の問題でもありません。

④自分でできる対処を順番に試す

結論から言うと、遅い時に試すことには決まった順番があります。 費用がかからず、すぐできることから順に進めるのが基本です。

楽天モバイルの公式が案内している手順は、次の5つです。 上から順に試してください。

1つ目は、窓際や屋外など、電波が届きやすい場所へ移動して接続の状況を確認することです。 場所を変えただけで直るなら、原因は電波の届きにくさだったと分かります。


2つ目は、「モバイルデータ通信」をオフにしてから、もう一度オンにすることです。 回線につなぎ直す動きになるため、一時的な不調が直ることがあります。


3つ目は、「機内モード」をオンにしてから、もう一度オフにすることです。 2つ目と似ていますが、こちらは通信全体をつなぎ直します。


4つ目は、「Wi-Fi」をオンにしてから、もう一度オフにすることです。 Wi-Fiと携帯電話の回線の間で、つながり先が中途半端になっている状態を解消できます。


5つ目は、利用したいSIM(回線)がオフになっていないかを確認することです(出典:楽天モバイル公式「電波が弱い場合や通信が遅い場合、どうすればよいですか?」)。 2回線を使い分けている方は、ここで思わぬ設定になっていることがあります。

この5つで直らない場合は、スマホ本体側の原因を疑います。 公式では、次のような点が挙げられています。

この3つは、遅いと感じた時に見落とされやすい部分です(出典:楽天モバイル公式「スマホの通信速度が遅くなった原因は?すぐにできる対処方法を解説」)。 特に低電力モードは、電池が減った時に自動でオンになる設定にしている方が多く、気づきにくくなっています。

電池のマークの色が変わっていたら、低電力モードがオンになっている合図です。 充電してオフに戻してから、もう一度測ってみてください。

再起動も有効です。 電源を切って入れ直すだけで直ることがあり、設定を変えるわけではないので安全に試せます。

ここで、逆にやらないほうが良いことも書いておきます。 分からないまま、通信に関わる設定を初期状態に戻す操作をすることです。

元に戻すつもりが、かえって使えなくなることがあります。 どうしても必要な場合は、窓口に確認しながら進めてください。

もう1つ、注意点があります。 インターネットで調べると「データ高速モードをオンにする」という案内が出てくることがあります。

しかし、パートナー回線(国内)のデータ高速モードやデータチャージの提供は、Rakuten最強プランの提供開始に伴って終了しています。 今の契約では、この設定を探しても見つかりません(出典:楽天モバイル公式「サービスエリアの通信速度とデータ高速モードについて」)。

古いプラン向けの説明が今も検索で出てくるため、混乱しやすい部分です。 見つからなくても、ご自身の設定が悪いわけではありません。

操作の場所についても、補足しておきます。 モバイルデータ通信・機内モード・Wi-Fiの3つは、設定画面を開かなくても切り替えられます。

iPhoneなら画面を下から上、または右上から下へ指でなぞって出す「コントロールセンター」、Androidなら画面の上から下へ指でなぞって出す「クイック設定」に、それぞれのボタンが並んでいます。 ここから押すほうが、設定画面の中を探すより簡単です。

切り替えた後は、10秒ほど待ってから確かめてください。 オンに戻した直後は、回線につなぎ直している最中で、まだ通信が安定していません。

Wi-Fiが原因になっている場合もあります。 外出先で、以前つないだことのあるWi-Fiに自動でつながり、電波が弱いまま使い続けている状態です。

この場合、携帯電話の回線は使われていないため、いくら電波が良くても遅いままになります。 外出先で遅い時は、Wi-Fiがオンになっていないかを一度見てください。

順番を守るために、簡単な記録の付け方をご紹介します。 紙に「やったこと」と「その後の下りの数字」を2列で書いていくやり方です。

例えば「窓際へ移動→18Mbps」「機内モードを入れ直し→17Mbps」と並べていくと、どれが効いたのかが数字で分かります。 効かなかった対処を何度も繰り返さずに済むので、時間の節約にもなります。

再起動を試す時は、電源を切ってから少し間を置いて入れ直してください。 すぐに入れ直すと、通信の設定が読み込み直されないことがあります。

また、対処を試した直後は数字が安定しません。 入れ直した後は1分ほど待ってから測ると、その対処の本当の効果が分かります。

シニア向けの注意点:試す時は、1つずつ試して、その都度測り直してください。 まとめて全部やってしまうと、何が効いたのか分からなくなります。

⑤それでも改善しない時の進め方

結論から言うと、本体の操作で直らない場合は、Wi-Fiを使う方法と、楽天モバイルへ調査を依頼する方法があります。 費用と手間の小さいほうから順に検討してください。

まず、自宅で遅い場合です。 自宅にインターネットの回線があるなら、Wi-Fiにつなぐのが一番手軽な解決策になります。

Wi-Fiにつないでいる間は、携帯電話の回線を使いません。 そのため、家の中の電波が弱くても、インターネットは快適に使えます。

ただし、Wi-Fiにつなげばすべて解決する、というわけではありません。 知っておいていただきたい点が2つあります。

1つ目は、通話です。 Rakuten LinkはWi-Fiにつないだ状態でも通話できますが、Wi-Fiは設置している環境によって電波の状況が異なり、通話の品質が不安定になることがあります。


2つ目は、Wi-Fiだけにつないでいる状態だと、認証のショートメッセージを受け取れない場合があることです。 銀行やネット通販の手続きをする時は、携帯電話の回線につながっているかを確かめてください。

次に、自宅の電波そのものを改善したい場合です。 楽天モバイルには、電波の改善・調査を依頼する専用のフォームがあります。

提出した内容を基に電波の状況が調べられ、その結果に応じて案内を受けられます(出典:楽天モバイル公式「楽天モバイルご利用者様用電波改善・調査依頼」)。 遅い場所と時間帯をメモしておくと、この依頼の時にそのまま使えます。

調査の結果によっては、屋内専用の小型基地局「Rakuten Casa」の設置を案内されることがあります。 自宅のインターネット回線につないで、小さな楽天回線エリアを室内に作り出す機器です。

月額の利用料は無料で、申し込み時の事務手数料もかかりません。 ただし、稼働にかかる電気料金とインターネット回線の料金は、設置する契約者の負担になります(出典:楽天モバイル公式「Rakuten Casa(楽天カーサ)」)。

大事な点として、申し込めば必ず設置できるわけではありません。 電波改善・調査依頼をしたうえで案内を受けていることや、楽天モバイルが指定するインターネット回線を契約していることなど、条件があります。

ご自宅の回線が対象かどうかは、指定の回線一覧で確かめられます。 「光回線があるから使える」とは限らないため、楽天モバイル公式「指定インターネット回線一覧」で必ずご確認ください。

Rakuten Casaを検討する場合、条件をもう少し詳しくお伝えしておきます。 申し込みの前に確かめておくと、無駄足になりません。

設置する住所でRakuten最強プランを契約していること、契約者が18歳以上であること、そして契約者の名義と住所が楽天モバイルに登録しているものと同じであることが必要です。 ご家族の名義で契約している回線を、別の方の住所に設置する、といった使い方はできません。

設置する場所にも条件があります。 屋内の湿気が少ない環境で、正面に物が置かれていない、硬く平らな場所に置きます。

棚の奥や、物に囲まれた場所では本来の働きをしません。 置き場所を先に決めてから申し込むと、届いた後の作業がスムーズです。

ここで、よくある誤解を1つ解いておきます。 テザリングは、電波が弱い場所の対策にはなりません。

テザリングは、スマホの回線を他の機器と分け合う仕組みです。 スマホ自体の電波が弱ければ、分け合っても速くはなりません。

外出先で遅いことが多い方には、別の選択肢もあります。 楽天モバイルには、街のWi-Fiスポットを使えるオプションが用意されています。

駅や街中の飲食店、ホテルなどのスポットで使えるもので、申し込みは「my 楽天モバイル」から行います(出典:楽天モバイル公式「楽天モバイルWiFi by エコネクト」)。 月額の費用がかかるので、外出先で困る回数が多い方向けの選択肢です。

屋内の電波対策をもっと詳しく知りたい方は、専用の記事も用意しています。 建物の中で電波が弱い時の対策の記事もあわせてご覧ください。

順番についても、もう一度お伝えします。 いきなりRakuten Casaから検討する必要はありません。

費用も手間もかからない本体の操作から始め、次に自宅のWi-Fi、それでも改善しなければ調査の依頼、という順番です。 調査の結果として案内を受けて初めて、Rakuten Casaが選択肢に入ります。

どうしても解決しない時は、窓口への相談が確実です。 問い合わせの手段や使い分けは楽天モバイルの問い合わせ窓口の記事にまとめています。

電波改善・調査依頼を出す時は、書ける情報をできるだけそろえておくと話が早く進みます。 遅くなる時間帯、困っている部屋、屋外では改善するかどうか、測った下りの数字の4つがあると、状況が伝わりやすくなります。

依頼を出してから案内が届くまでには、少し時間がかかります。 その間も困る場合は、自宅のWi-Fiを使う方法で当面を乗り切るのが現実的です。

⑥速度と料金の関係を整理してまとめ

結論から言うと、楽天モバイルでは「速度を上げるために高い料金を払う」という考え方をしません。 料金は使ったデータ量で決まり、速度は電波と混み具合で決まるためです。

ここを整理しておくと、余計な出費を避けられます。 まず、料金の仕組みから確認しましょう。

Rakuten最強プランの料金は、使ったデータ量に応じて自動的に3段階で決まります。 執筆時点(2026年8月)では、3GBまでなら1,078円、20GBまでなら2,178円、20GBを超えて使い放題でも3,278円で、いずれも税込みの金額です(出典:楽天モバイル公式「料金プラン」)。

ここに「速いプラン」「遅いプラン」という区別はありません。 たくさん使えば料金の段階が上がるだけで、料金を上げても速度が上がるわけではないのです。

ですから、遅いと感じた時に上の段階のプランへ変えるという解決策はありません。 やるべきことは、これまでにお伝えした電波と混雑への対処です。

自分が今どのくらい使っているかは、my 楽天モバイルで確認できます。 直近のデータ利用量や通話時間を見られるほか、過去60日間分のデータ利用量も確認できます。

データ量の目安も知っておくと、見通しが立てやすくなります。 動画をよく見る方は、思ったより多く使っていることがあります。

例えば、YouTubeを標準画質(480p)で見ると1時間あたり約310MB、HD画質(720p)なら1時間あたり約1GBが目安です(出典:楽天モバイル公式「YouTubeの通信量はどれくらい?1時間あたりの目安や節約方法を紹介」)。 画質を下げるだけでも、使う量は大きく変わります。

反対に、消費が少ない使い方も知っておくと安心です。 ホームページの閲覧、メール、LINEの文字のやり取りは、データの消費が少なめです。

軽めの使い方であれば、月1〜3GB程度で足りる可能性があります(出典:楽天モバイル公式「スマホのデータ容量とは?確認方法・増やす方法や料金プランの選び方を紹介」)。 この使い方なら、料金は一番下の段階に収まります。

通話についても、速度と切り離して考えてください。 Rakuten Linkを使った国内通話は無料で、データ量の多さや料金の段階とは関係ありません。

「速度が遅いから通話料が高くなる」といったことも起きません。 料金・速度・通話は、それぞれ別の仕組みで動いていると整理しておくと分かりやすくなります。

ここまでお伝えしてきた通り、遅さへの対処は次の順番で進めるのが確実です。 もう一度、順番に確認しておきましょう。

まず、どのアプリが、いつから、どこで遅いのかを確かめます。 次に、Wi-Fiを切った状態で速度を測り、感覚を数字に置き換えます。

そのうえで、ご自身の使い方に足りているかを判断します。 足りているなら、無理に何かをする必要はありません。

足りていなければ、場所の移動、モバイルデータ通信と機内モードの入れ直し、SIMの確認という順に試します。 それでも直らなければ、本体のストレージや低電力モード、OSの更新を確かめます。

自宅で困っているならWi-Fiの利用を検討し、それでも改善しなければ電波改善・調査依頼を出します。 この順番を守れば、費用も手間も最小限で済みます。

最後に、気持ちの面でお伝えしたいことがあります。 速度の数字は、大きければ大きいほど良いというものではありません。

メールと地図と少しの動画が中心であれば、必要な速度はそれほど高くありません。 他の方の測定結果と比べて落ち込む必要はまったくないのです。

大切なのは、ご自身が普段やりたいことが、待たずにできているかどうかです。 その基準で判断すれば、余計な費用も手間もかけずに済みます。

データ量の見通しについても、もう少し具体的にお伝えします。 YouTubeを標準画質で1日1時間見る方なら、1か月でおよそ9GBという計算になります。

同じ1時間でもHD画質にすると1か月でおよそ30GBとなり、料金の段階も変わってきます。 画質を落とすだけで料金の段階が下がることもあるので、一度確かめてみる価値があります。

速度が足りていないのか、それとも使う量が多いのかを分けて考えることも大切です。 使う量が多くても速度が落ちるわけではありませんが、料金の段階は上がります。

乗り換えを検討している段階で電波が不安な方は、エリアの確認から始めるのが確実です。 次の記事も参考にしてください。